愚かなハッカーたれ、利口なエンジニアよりも

地方でフリーでプログラミングスキルで生きていく

ハイパーノマドにならなくても、生活をルーチン化させない意識を持つだけで、狭い視野から解放される

会社員なんかやめてしまえ、日本を出て旅に出よう。今の時代どこへでも生きていける。そうはいってもノマドになることは多くの人にとって難しいことだろう。家族がいればなおさらだ。

自分も物忘れが増えた高齢の母親と暮らしていて、1日留守にして1人にしておいてよいかというとやや不安である。なかなか外泊することはできないし、海外もここ数年行けていない。

気ままな在宅勤務とはいえ、今までほど自由に動けなくなり、同じ生活ルーチンにハマるようになると、思考のパターンが固定化されていく。これは良くない!と少しでも生活ルーチンを変えることを心がけるようにした。

まず住んでいる街の行きつけのお店へ行く代わりに、電車で1時間以内で行ける街のお店を開拓する習慣をつけた。そしてその店の人と話す。これくらいなら泊まりでなくてもできることだ。確かに電車代がかかるし、近くの店で飲んだほうが安上がりなのだけど、それでもお金払って普段行かない街で飲んだり話したりすることは、思った以上の効果があった。

同じ県内のたかだか電車で1時間程度の範囲内でも、それぞれ街並みが違ったり、並ぶお店の傾向が違ったりする。地方だからこそ変に都市化のメスが入らず、その土地の風土が残っていたりする。そして一見さんにもだいたい気さくに話してくれる人ばかりだ。

そうやって少しでもルーチンから外へ抜けると精神的な解放を得られる。いろんなところにいろんな人がいて、気が合う人もいればいない人もいる。自分は面倒な人付き合いはしない方だし、こういうことも理屈でわかっているけど、実体験が欠けるようになると、ルーチンの人間関係にハマるようになっていた。

あとは私が住んでいる三重県は伊賀、志摩、伊勢と観光地があり、これらの街にはレンタサイクルがある。そのレンタサイクルでぶらぶらして、その土地の自然を眺めるのも、またルーチンからの解放を感じる。

県内の移動は、初めて行く国で異なる人々の生活様式や風景を見て帰ってきた時ほどの大きな精神的解放は得られないが、それでも同じ街でルーチンの中にいるよりはずっと精神的解放を得られる。

ほとんどの人にとって海外旅行なんて年に1回行ければ良い方だ。それでたまに大きな精神的解放を得るよりは、県内弾丸ツアーを月数回でやって小さな精神的解放を安定して得続けるほうが良いかもしれない。

佐々木俊尚さんが東京、軽井沢、福井の3拠点生活をしていて、人のネットワークの広がりを感じると述べているけど、同じようなことを自分も感じている。自分もいずれ三重県内で3〜4拠点(伊勢、伊賀、志摩、熊野)構えたい。すでに県内の料理人気質な飲食店の人々をつなげるネットワークを作りに着手している。

ハイパーノマドもいいけど、狭く深くの県内ノマドもそれはそれで面白そうだ。